
キャタピランという商品をご存じでしょうか。結ばないくつひもとして、テレビの情報番組や、ファッション雑誌、ブログなどのSNSで度々登場している人気商品です。現在は、日本国内だけでなく、アメリカやオランダなどの海外でも人気のあるアイテムとして有名で、海外からの旅行客がお土産で購入することも多いそうです。このキャタピランを手掛けているのが、千葉にある株式会社ツインズという会社です。
■株式会社ツインズの基本情報
株式会社ツインズは、千葉県船橋市の金杉に本社を構える企業です。ツインズの代表を務めているのは、代表取締役の梶原隆司さんです。従業員は51名と少ないながらも、年商18億円を超える大企業です。ツインズの事業内容は、スポーツ用品や健康用品、キッチン用品などの企画、販売などをメインとして活動していますが、電気用品やDIY商品の開発、雑貨の輸入販売や鋼材の輸出、そして不動産賃貸業などの事業も好調です。
ツインズが設立されたのは、1999年の4月24日になります。設立当初は、有限会社ツインズという社名でした。現在の社名になったのは、2001年7月1日、資本金を300万円から1,000万円にアップし、有限会社から株式会社に組織変更したタイミングです。
■株式会社ツインズの大ヒット商品
ツインズの看板商品ともいえるのがキャタピランという、これまで存在していなかった画期的なくつひもです。キャタピランは、結ばない靴紐をコンセプトに、多くの方から注目を集めています。紐にいくつものコブが付いたような独特なシルエットの靴紐で、コブの部分は固く、コブ以外の部分は、弾力性が非常に高いのが特徴です。
キャタピランは、コブの部分がハトメに引っかかることによって、結ばずにホールドします。単にホールドするだけですと、足を入れにくかったり、逆に取れにくかったりしてしまうのですが、コブ以外の弾力性の高さによって、靴を脱いだり、履いたりする際には、伸びて履きやすくなります。運動している時には外れにくく、靴を脱いだり履いたりする時には簡単という、相反する2つの特長を持ったくつひもなのです。
■キャタピランの魅力
キャタピランは、面倒なくつひもを結んだり、程いたりといった作業を無くしてくれる便利アイテムです。また、ホールド力も強いため、ランニングなどの激しい運動でも十分に対応することができます。また、シューズを履く時や脱ぐときに、いちいちくつひもを結ぶ必要がありませんので、育児中で小さいお子さんを抱っこしているような方や、指先の力が衰えてきているご年配の方、もちろん忙しくてくつひもを結んでいる時間が惜しいという方にとっても、非常にメリットの大きなアイテムだと言えます。
キャタピランが本格化したのは、2012年12月1日に、専用ホームページ「CATERPY.COM」が立ち上げられ、販売が開始してからです。それから4年後には、大ヒット商品となり、生産が追い付かなくなってしまい、別枠でキャタピラン国内生産ラインの構築など、株式会社ツインズとしても大きな転機を迎えることになりました。その後も順調に売り上げを伸ばしていき、2016年12月1日には、アメリカのフロリダ州オーランドに販売会社を設立し、本格的にキャタピランがアメリア進出を果たすことになります。その後は、オランダのアムステルダムにも販売会社を設立し、キャタピランは、日本国内だけでなく、ワールドワイドな活躍を見せています。